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2021.12.16

北九州市

【特集】“小倉みつばち”が運んできた10年目の奇跡 第1回

「小倉みつばちプロジェクト」小倉駅前のビル屋上でスタート!
全国各地に広がりを見せている「都市養蜂」。実は北九州市でも行われていることをご存じでしょうか?
その名も「小倉みつばちプロジェクト」。

舞台は、北九州市の都心・小倉駅前にある商業ビル・セントシティの屋上です。
始まりは2011年。北九州市が国から環境未来都市に選定されたのを機に、「ミツバチの飼育を通じて都市の環境と生態系を感じるとともに、採れた蜂蜜を利用して北九州市のまちづくりの役に立てれば」と、会社経営者や北九州市職員ら8人でプロジェクトを発足。
岐阜から1万2千匹の西洋ミツバチを購入し、飼育を始めました。

みつばちイメージ

なぜ、ミツバチなのか。
それは、ミツバチは「環境指標生物」といわれ環境悪化などに敏感で影響を受けやすく、ミツバチの育成や分布は、その地域を評価する一つの指標とされているからです。
「小倉みつばちプロジェクト」の発足当時、初代代表は、「ミツバチが小倉のまちを元気に飛び回り、屋上の巣箱で蜂蜜が採れたら、このまちは環境の整った安全安心なまちの証。北九州市の玄関口である小倉のイメージアップのお手伝いができれば」と語っていました。
セントシティの屋上を飛び立ったミツバチは、市街地や勝山公園などから蜜を集めて巣箱に戻ります。
初めての採蜜は、2カ月後のことでした。

作業風景
作業風景
採密

メンバーが巣箱の世話をするのは、毎年3月から9月の水曜と土曜。防護服に身を包み、まずミツバチをおとなしくさせるため、燻煙器に火をつけます。煙が巣箱に行き渡ったころを見計らい、巣箱を一つずつ開けて中の様子を確認し、採蜜します。

「ミツバチ」を介した循環型コミュニティ『小倉みつばちプロジェクト』は、今年で11年目。
全国的にも珍しい、息の長い活動を続けています。

みつばち循環型社会

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